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カナダGP決勝で発生した激しい事故。バラバラになりながらもなおコースを滑っていくマシンを映し出す映像は、アイルトン・セナを失った13年前のあの日のことを思い起こさせた。あの日からF1は変わった。偉大なるスターを失った代わりに、命の尊さと安全性を追究することの意義を知ったからだ。
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  モントリオールで行なわれたカナダGP決勝レース中盤の27周目、息を呑むような映像が飛び込んできた。コンクリートの壁に激しくクラッシュしてバラバラになり、破片をまき散らしてなおも横転を繰り返しながら数百メートルをはじき飛ばされていくマシン……。コースの先で横倒しになったまま停止したそのマシンの中で、ドライバーは微動だにしない。一度は大写しになったカメラの映像は、万一の事態に備えて“引き”のアングルにすぐさま切り換えられた。

 その瞬間、誰もが最悪の事態を覚悟した。それほどひどい事故だった。衝突の瞬間は時速300km 近いスピードが出ていたと推測される。レースはセーフティカー先導でスロー走行となり、その間にレスキュー隊によるドライバーの救助と、路上に飛び散った破片とオイルを片づける。約12分間に及んだ作業が終了しレースが再開されても、事故に遭ったロベルト・クビツァの様態に関する情報はなかなか入ってこない。

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