佐藤琢磨は、カナダGPで6位に入賞した。正確にレースを分析すると、コンクリート・ウォールに囲まれたコースは、毎年クラッシュやトラブルが続発し、今年も例にもれないサバイバルレースだった。完走は22台出走したうちの僅か12台。事故があったときに緊急出動するセーフティカーの出番は、史上最多の4回を数える厳しいレースだった。
とはいえ、マクラーレンがいてフェラーリがいて、BMWザウバーがいて、ルノーがいる、という今シーズンの実力の序列を考えると、トップ10に入るのは至難の業。スペインGPでスーパーアグリF1チームは、奇蹟的に1ポイントを獲得したが、正直なところ、これがシーズン最後のポイントと思われていた。序盤の混乱が終わり、ここから先、トップチームはますます力を安定させてくるはずだったからだ。