
1年間で世界18カ所を転戦するF1チームのスタッフたち。荷物の準備から旅の手配、旅先での時間の使い方まで、彼らには「旅行の達人」のノウハウがある。

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世界中を飛び回るF1ドライバーはどうやって移動しているのか? トップドライバーともなればプライベートジェットの所有は当たり前。下位チームのドライバーでも、「移動はファーストクラスを支給」と契約に盛り込まれていたりする(奥さんや恋人、家族の分まで)。佐藤琢磨の場合、ヴァージンアトランティック航空が"パートナーエアライン"を務めており、同社からのフライト提供を受けていたりする。

F1チームのスタッフたちは、移動用の衣服というものを支給され、それを身に着けていなくてはならない(サーキット用より少しおとなしめのデザイン)。ファクトリーから開催国への移動はもちろん、現地でのサーキットとホテルの往復にも、それ用の衣服があるのだ。逆に、「ウエアを脱いで帰れ!」と言われることが、ごくごくたまにある。ピストル強盗に襲われる恐れのあるブラジルGPは例年のことだが、もうひとつは2005年のアメリカGP。ミシュランの撤退で出走が6台となり、観客が大ブーイングをしたためだ。ウエアを脱いで、「F1関係者とわからないように帰れ」というわけ。

旅行に行くなら味噌汁は忘れられない、という日本人。スーツケースは頑丈なリモワじゃなきゃ、というドイツ人。旅のお伴にはお国柄が表われる(?)。F1チームには移動用のカバンを提供するブランドが"オフィシャルサプライヤー"としてついていることが多い。たとえばルノーならフランスのランセルだし、フェラーリならやはりイタリアのスケドーニ社製革のカバン。レーシングウエアを提供するプーマがカバンも、というケースもある。初年度のスーパーアグリにはサマンサキングズがカバンを提供していた。とまぁ、お国柄以上にフトコロ事情も表わしていたりするのだが、こうして各チームのカバンを見較べてみるだけでも面白いモノである。





