いよいよ終盤戦へ① チャンピオン争い
2週間の夏休みを経て、第12戦ヨーロッパGPでF1はいよいよ終盤戦を迎える。初開催のバレンシア市街地サーキットで行なわれるとあって、未知の要素も多い。チャンピオン争いはマクラーレンのルイス・ハミルトン(1位62ポイント)、フェラーリのキミ・ライコネン(2位57ポイント)、フェリペ・マッサ(3位54ポイント)の3人に絞られたといっていい。
ハミルトンは“シミュレーター”でバレンシアのコースを入念に学習してきたが、やはり実際に走るのがいちばんだと話す。そして悲願のチャンピオン獲得に向けて、シーズン終盤戦は安定したポイント獲得が重要だと考えている。ただしフェラーリと違い、こちらはハンガリーGPで初優勝を挙げたヘイキ・コバライネンのサポートも期待できる。
「チャンピオンシップ制覇が目標だということに変わりはない。その可能性が充分にあるという自信も変わっていない。今シーズンここまでを振り返ると、去年とは全く違う流れで来ているね。2007年シーズンはすごく熾烈な戦いで、毎レース安定して結果を残すことが何よりも重要だった。でも今年はみんな浮き沈みが激しくて、どのドライバーも優勝の前にはノーポイントのレースがあったくらいだ。だから今年は良い結果を獲ることが重要になっている。でも僕は、シーズンの最後にはやっぱり安定して結果を残すことがカギになるんじゃないかと思っているんだ」
一方、第4戦スペインGP以来、勝利から見放されているライコネンだが、彼も同じように安定性が重要だと話す。ここ数戦は特にフェラーリが不振にあえいでいるが、それでも終盤戦の反撃に自信を見せている。
「ここからはまたF1に集中し直さないとね。今後は1戦1戦がとても重要になってくる。1ポイントがとても重要な意味を持ってくる。ここまで何度も上手くいかないレースがあったけど、それでも僕は貴重なポイントを拾ってきた。(絶不調だった)ハンガリーGPだって、何も失ってはいないよ。レース前よりも良いポジションに来ているんだからね。でもこれからはもっと安定して良い結果を獲らなければならない。フェラーリとマクラーレンはマシンパフォーマンスも接近しているし、3人のドライバーにチャンピオンの可能性がある。とにかく他の誰よりも、1ポイントでも多く獲ってシーズンの最後を迎えたい。僕の目標はそれだけだよ」
ハンガリーGPでは素晴らしいスタートを見せ、完全にレースを支配しながら、残り3周でエンジントラブルによりリタイアしたフェリペ・マッサは、もうミスは許されないと気を引き締める。あのままハンガリーGPで勝っていれば、現在のポイントリーダーに立っていたはずだった。
「チャンピオンシップを考えてもすごく重要な局面で、完璧なレースができていた。僕にとってもF1で最高のレースができていたのに、優勝で飾ることができなかった。勝ってしかるべきレースだったのに、本当に残念だよ。このコンペティティブさを維持しつつ、信頼性を向上させなければならないんだ。こんなミスは二度と繰り返してはいけない。これ以上の言い訳は許されないんだ」
チームタイトル争いでも、1位フェラーリ111点に対し、2位マクラーレンは100点。その差はここ3戦で22ポイントも詰まってきている。ヨーロッパGPから始まるシーズン終盤戦は、こちらのバトルも見逃せない。





