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F1マシンを買う方法。

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 F1マシンを買ってみたいと思ったことのある人も、意外と少なくないかもしれません。しかしF1マシンというと、一般人には縁のないものというか、買うことなどできないものと思っている人も多いのではないでしょうか。確かに一般人には少し難しいかもしれませんが、それでもF1マシンを購入することは可能なのです。

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 例えばフェラーリは、「F1 CLIENTI」というプログラムを展開していて、ヒストリックF1マシンを販売・運用する顧客サービスを行なっています。4年以上前のマシンに限り、走行可能状態で外部へ販売されていて、市販車のお得意様(エンツォフェラーリのような限定車の販売ご案内がくるような人)にそっとオファーが来るのだとか。

 フェラーリではこうした顧客を対象にしたヒストリックF1の走行イベントを世界各地で開催していますし、そしてフェラーリ社内には、外部販売したマシンの整備を行なうワークショップまであります。そこでは常に、世界中のオーナーから送られてきた新旧様々なフェラーリF1マシンたちが整備を待っているといいます。

 マシンを運用するためのピットクルー派遣サポートも含めて、最低でも100万ドル以上の価格だといいますから、やはり一般人には手が届きにくいかもしれません。 かつて何度もF1チャンピオンシップを制した名門ロータスの血を引く、クラシック・チーム・ロータスも同じように自チームのマシンの販売・貸し出し・整備を行なっていますが、それもやはり、庶民が気安く手を出せるレベルでないことは確かです。

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 しかし諦めないでください。ヨーロッパにはヒストリックマシンでレースをしようという人々も多く、彼らのために中古マシンを扱うマーケットが存在するのです。ともすれば「貴重なマシンなら大事に保管を」と考えてしまいがちですが、ヨーロッパでは飾っておくだけでなく、走らせ、レースをさせるべきだという考え方があるのです。そういったヒストリックなマシンによるレースを楽しむ人々がおり、そのためのマシンを売り買いするマーケットがあり、メンテナンスを行なう組織があるというわけです。

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 ヨーロッパ各地では、F1だけでなくF3やFフォードなど、様々なカテゴリーのヒストリックマシンによるレースが毎週のように行なわれています。そこに参加する人々は、もちろん裕福なクルマ好きもいますが、自家用車の後ろにつないだトレーラーでマシンを運び、家族でマシンを手入れして走らせる人々もいるのです。むしろ、中古レーシングマシン市場ということで言えば、そういったスタイルの方が大多数といえるでしょう。実際に、こうしたイベントのパドック(参加者がマシンを整備する場所)は「売りたし・買いたし」の看板があちこちに並んで、にわかに見本市の様相も呈しています。また、モータースポーツ専門誌には、マシン販売の広告も多く掲載されています。F1マシンそのものは無理でも、下位カテゴリーのマシンなら我々にでも買えるかもしれません。

 また、レースで実際に使用されたF1マシンのパーツを買う、という手段もあります。ひとつはチームが公式にメモラビリアとして販売しているもの。これはごくまれに売り出されることがあったり、オークションやチャリティの形で販売されることが多いようです。フェラーリは「フェラーリ・ストア」で常時、一部のF1パーツを販売しています(www.ferraristore.com)。BMWザウバーの前身、ザウバー時代のフロントウイングやカウルなどを使って作られた「ザウバー・レーシングアート」というものもなかなか魅力的です(www.sauberracingart.ch)。さらにもうひとつの手段として、独自のコネクションを使って仕入れたF1パーツを販売しているお店も存在します。こちらはヨーロッパだけでなく日本にもいくつかあり、F1雑誌の広告などで知ることが出来ます。

 あの日あの時、あの場所を走り抜けたF1マシンが、自分の手元にやってくる。そんな夢のようなお買い物も、不可能ではないのです。

(text by Mineoki YONEYA / photographs by Mineoki YONEYA, Ferrari)

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